とうがらし くらしの写真館

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とうがらしの暮らし写真館

宇佐について、ちょっと…

自然 切掛は、何だったのか覚えていませんが、中学生の頃、ふと「宇佐には古墳があり、八幡総本宮の宇佐神宮や浄土真宗本願寺派の別院、真宗大谷派の別院、芝原善光寺等、何故、神様や仏様が集まって来たのだろう」と疑問に思ったことがありました。後日、近所のお年寄りが「米が駄目なら麦がある。麦が駄目なら魚が、魚が駄目なら海老や蟹、貝がある。それも駄目なら田畑周りの豆を食べればいい。だから豊の国なんだ。」と言われました。 大分県一の平野。その平野を潤す三本の河川。その先に広がる豊前海。自然災害も少なく、恵まれた地形は豊かな農水産物を産み育ててくれます。神様も仏様も古代人もこの豊かさに魅かれて集まったのだと、子供心に納得したものです。

 豊かな農水産物は、時代のニーズに応じて少しずつ姿を変えてきましたが、宇佐の食品加工業をしてその基礎は脈々として続いています。全国デビューを果たした麦焼酎、全国有数の海老加工業、清酒蔵元の数の多さ等。

 では、豊かな農水産物を使った郷土料理はといえば、全国デビューこそ果たしていませんが、又、これも限りなくあります。豊前海自慢の赤海老を干したかち海老料理の代表「かち海老ちらし寿司」、秋が最盛期の沖あみの佃煮を混ぜた「あみめし」「あみ寿司」、裏作の小麦粉を加工した天日干しうどんを使用した「ぼっかけ」、川蟹をつぶして作る「がん汁」等。 宇佐は川蟹から海のカザミまで両方が食べられる珍しい土地でもあるのです。それだけ豊かであるということは、昔から地産地消、他所の真似をする必要もなく、又、他所に迎合する必要もなしという食文化を形成しました。 そのことが全国デビューしていない原因といえますが。宇佐にはこんな凄い食材が、料理があるのよと自慢したい一方で、この美味しさを独占して外部の人に教えたくないという気持ちもあるのです。けれども、食を取り巻く環境の変化により宇佐の食に注目が集まっています。 ぼちぼち宇佐の美味しさを発信する時なのかもしれません。

麦畑